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活動のご報告

活動のご報告

<EPO東北>中間支援組織交流会 開催 /2013.6.25

2013.08.03 00:00

報告の掲載が大変遅くなりました。
2013年6月25日、EPO東北では東北各県の中間支援組織をの皆さんにご参加いただき、東日本大震災での支援活動を振り返り、さらに中間支援組織の役割や今後に向けた備え・課題について議論を深める交流会を開催しました。
開催にあたってはEPOちゅうごくに協力いただき、当日はEPOちゅうごくの松原氏にコーディネーターとして参加してもらいました。開催後は中国地方の中間支援組織に向けて、東北での議論を持ち帰っていただく狙いもあります。

まず最初に、東日本大震災発生から1年間、それぞれの中間支援組織がどんな支援活動に取り組み、現場の状況変化にあわせてどう支援活動が変化していったのかを振り返るため、付箋に書き出して模造紙に張り出しました。被災した青森、岩手、宮城、福島では初動から6月までに活動が集中した後、被災者が仮設へ移り始めた秋以降に再度動き出す流れがあった一方、隣県からの支援拠点となった秋田、山形では1年間を通して支援活動を行なっていたなどの特徴を見ることができました。 停電のため通信手段も途絶えた中でどう情報を得ていたのか、など当時を思い出しての意見交換が行われました。

後半は復興支援の成果と課題をテーマに議論を行ないました。
成果として「日頃の関係が活かされた」「マッチング窓口機能を果たせた」など、日ごろの活動を活かした中間支援としての役割の発揮があげられました。一方、課題では「日頃から企業や行政との関係づくりをしておくこと」「外から入ってくるNPOの把握」「支援のタイミングのミスマッチ」などがあげられました。
中間支援組織が非常時に担う役割は、信頼できる情報の受発信や、さまざまな団体をつなぐハブ機能を持った後方支援であるとの認識を再確認しました。
最後に、今後に向けた備えとしては「日頃から多様な主体と関係性を構築すること」「実のある広域連携」「協定などによる事前の役割分担」などがあげられました。「あせらない。現場に行けなくてもできることはある」との意見には、最前線に駆けつけたい思いを抑えて後方支援に徹した中間支援組織の皆さんが深く頷いていらっしゃいました。

参加者からのリクエストもいただき、EPO東北では参加団体の皆さんに追加ヒアリングを行なうことを決定しました。東日本大震災発生から1年間の中間支援組織の動きを、現場の支援フェーズの変化とあわせて表にとりまとめる予定です。

(report/Suzuki)