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活動のご報告

活動のご報告

<EPO東北>協働取組の加速化事業【山形県】 H28年度事業が始まりました/2016.7.20

2016.07.29 15:00

 環境省では「環境教育等促進法」に基づく協働取組を推進していくため、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)及び地方環境パートナーシップオフィス(EPO)を支援事務局として、各地域から申請、採択されたモデル事業の実証を行っています。
 今年で4年目となる本事業は、全国で16件、東北では2件のプロジェクトが採択されました。
 
 
 山形県のプロジェクトは、プロジェクトの主体を自治会が担います。第1回目の検討会が開催されると伺い、EPO東北スタッフも参加させていただきました。
 
■団体名:三瀬地区自治会
■プロジェクト名:鶴岡市三瀬地区 木質バイオマスで地域のエネルギーを自給自足
■概要:
人口減に悩む三瀬地域では、コミュニティ保持の対策が進められており、その一つのテーマに再生可能エネルギーを掲げています。荒廃した山林を手入れし、間伐材を薪などの木質バイオマス利用を進めることで、エネルギーの自給自足と地域の雇用創出、地域活性を目指します。本事業では地域の大型施設に試験導入するなど、地域での活用を促進するための実証や啓発に取り組みます。
 
 
■第1回協議会
日時:2016年7月20日(水)15:00~17:15
会場:鶴岡市三瀬コミュニティセンター
 
 鶴岡市は「庄内地方」と呼ばれる山形県の日本海沿岸にある都市です。三瀬地区は鶴岡市の南部に位置し、日本海に面し、3方を山に囲まれた地形です。かつては林業が盛んに行われていましたが、現在では森林が荒廃し、人口減少が加速度的に進んでいる状態です。
 地区内で必要なエネルギーを貨幣換算(灯油/重油代)すると、地域外に年間約1億円が流出しているとの研究結果も発表されました。
 
 本プロジェクトでは荒廃した山林を手入れし、木質バイオマスとして地域内で活用するエネルギーの地産地消を目指します。地元の施設や一般家庭で使用する仕組みを構築することで雇用を生み出し、地域に活力を取り戻すことが目的です。
 大型施設での利用実証を通して木質バイオマス利用のメリットやデメリット、導入の条件を明らかにするとともに、供給方法や間伐作業の持続性の検証、一般家庭への啓蒙に取り組みます。
 
 
 検討会では事業の全体像を共有したのち、部会ごとに分かれて具体的な進め方について話し合いが行われました。どのテーブルでも活発な意見交換が行われていました。
 集まった皆さまの積極的な姿勢を拝見し、支援事務局として今後の展開を楽しみにしています。
 
 
 
(Report/Suzuki)