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活動のご報告

活動のご報告

<催事参加>協働ギャザリング2018in東京が開催されました/2018.2.17

2018.03.02 16:02

環境省事業平成28年度「地域活性化に向けた協働取組の加速化事業」に採択された全8件のプロジェクトが各地で進められています。
 この事業の集大成となる参加型報告会が今年も東京で開催されました。北海道から沖縄まで、全国の関係者が一堂に会して意見交流を行う、活気ある一日となりました。
 
【協働ギャザリング2018】
日時:平成30年2月17日(土)10:00~18:00
場所:国連大学2階レセプション・ホール(東京都渋谷区神宮前5-53-70)
参加者:約100名
    アドバイザリー委員、採択団体・協働関係者、
            環境省民間活動支援室、環境省地方環境事務所
    全国支援事務局(GEOC)、地方支援事務局(地方EPO)、一般

◆午前の部
◇アピールタイム

 採択案件全8件の取り組み概要発表が行われました。
「解決したい課題とアプローチ方法」
「協働取組の過程で特徴的な事柄」
「ステークホルダーマップの変容」
「協働取組で目指す効果と到達点」
以上の4つの視点を踏まえ、各団体の皆さまから報告をしていただきました。
 参加者は発表を聞きながら、黄色い付箋に「いいね!」と思った点を、緑の付箋に「提案」コメントを書き記してもらいながら午前中のアピールタイムが終了しました。
※平成29年度 採択案件の一覧はこちらからご覧いただけます(外部リンク)
 
◇「SDGsと国内事例」国連大学 渡辺綱男氏
 世界の様々な課題は連鎖しており、悪循環を生み出しています。パートナーシップを軸とした課題解決の手法がSDGsです。国内の取組では、佐渡におけるトキの保護から生まれた自然との共生を目指す「佐渡モデル」を優良事例として紹介します。
 
◆午後の部
◇コミュニケーションタイム

 午後は全員参加型のポスターセッションとグループワークが行われました。
 8団体を2グループにわけ、4団体がポスターの前でより詳しい取組内容を説明します。発表団体以外の参加者は、前半に書き記しておいた付箋を各団体のブースに足跡として残しながら会場内を回遊します。各団体の詳しい説明を聞き、質疑応答を行いながら、コミュニケーションタイム後半のグループワークで参加する団体を1つ決めていただきます。
 グループワークでは、「協働」が進んだ要因を掘り下げて考え、議論し、プロジェクトごとに「○○型パートナーシップ」という名称を参加者と一緒に考えました。
 
=東北ブロックで採択されたプロジェクト=
【山形】三瀬地区自治会
鶴岡市三瀬地区 木質バイオマスで地域のエネルギーを自給自足
★参加者から寄せられたコメント(抜粋)
「いいね!」
・未来目標を話し合っているのがいい
・さまざまな団体が対等に議論している。本音をぶつけてる?
自治会が主体でそれらが事業化していくことがすばらしいな
・地域の人たちのつながりが同じ目標を掲げてどんどん広がっていく過程を感じました。採算まで進んで素晴らしい
・自治会が住民や行政を巻き込んでここまで実践した実行力に敬服いたします
運営方法について再検討していることがすごい!!たちかえる勇気
プロジェクトベースのネットワークもアリだと思った
 
「提案」
地域内消費には限界があることから、地域外消費を広げるための自治体間の連携を進める
・小さいプロジェクトをいくつも回していくことの工夫は?特に全体との調和をどうとるのか。
内部の経済効果の数値も出るといいと思う
 
『日常生活延長型パートナーシップ』
 本プロジェクト以外にも福祉など別の切り口から各ステークホルダーとの関りがあり、日常的なつながりによる関係性がベースとなっている点に大きな特徴がある。
 
◇ワークショップ
 全参加者の席替えを行った上で、「協働」のメリットや失敗談を掘り下げるワークショップが行われました。用意されたカードを1枚ずつめくり、出てきた「協働に関するお題」に答えながら、グループの中で意見交換を進めます。
 『私の「協働取組」の失敗談は?』
 『「協働取組」の一番の壁は?』
 『なぜ「協働」に取り組んだのか?』
 『「協働取組」にはどんな役割の人が必要か?』etc...

 体験談を交えながら話してみると、「それわかる」「あった、あった」と共感する意見が出てきて、いつの間にか「こうすればよかったのかも」「こんな人を巻き込むとよかったのかも」と改善案を話し合っていたり。言葉に出すことで事柄が整理され、なるほどそういう捉え方もあるのか、と大変勉強になるワークショップでした。
 
(Report/Suzuki)