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【ecojin】サッカーから環境を考える! 環境省×Jリーグのミライに向けた取り組み

2024.01.17 09:05

環境省はJリーグと連携協定を結び、気候変動問題の解決に向けたさまざまな気候アクションに取り組んでいます。
未来の可能性を高めるために地域を通じてその輪は広がっています。
 
CONTENTS
1. 環境省×Jリーグの連携事業って?
2. 環境省×Jリーグの取り組み
3. Jリーグ・各クラブのサステナブルな取り組み
4. まとめ
 
1 環境省×Jリーグの連携事業って?
2021年6月、環境省とJリーグはともに気候変動対策をはじめとした地域に根ざした取組を進めることを目指し、連携協定を締結しました。環境省は、全国に60のクラブがあり、地域に大きな影響力のあるJリーグと連携することで、さまざまな環境政策を展開。
一方、Jリーグは、地域に根ざしたSDGsの取り組みを、環境省の知見を活用しさらに強化していくという目標を掲げました。それぞれが持つ“知見・強み・特徴”を広く共有して、手を取り合って環境問題に取り組んでいます。
締結から2年、なぜJリーグが環境省とタッグを組んでいるのか、さらにどのような未来を描いているのかを、Jリーグ執行役員(サステナビリティ領域)の辻井隆行さんにお話を伺いました。
 
教えて! 辻井さん
 教えてくれる人:辻井隆行さん
 早稲田大学大学院社会学科学研究科(地球社会論)修士課程修了。2019年パタゴニア日本支社長を退任。その後、自然と親しむ生活を送りながら、社会活動家/ソーシャルビジネスコンサルタントとして、企業やNPOのビジョン・戦略策定を手伝う。現在はJリーグで執行役員として、サステナビリティ領域を担当。 

<なぜJリーグが気候変動に向き合うことが大事なの?>
このまま気候変動対策を行わないと、フットボールをできる環境そのものが脅かされるというのが一番です。例えば、台風の激甚化や線状降水帯による集中豪雨などによって中止になった試合が、直近の5年間で約60試合あるんです。その前の5年間は14試合でしたからこの10年を見ても、ものすごいスピードで状況が変化しています。特にフットボールの場合、同じ地域同士のダービー戦が延期、中止に追い込まれる事態が起こっていることも象徴的です。
 
<環境省×Jリーグが果たす役割、可能性を教えて。>
Jリーグは、日本全国をカバーしているクラブの活動を円滑に、かつより良いものになるようにするためのプラットフォームだと思っています。全国規模の組織であることを活かしてムーブメントを牽引することが大事な役割の一つです。もうひとつは、全国に散らばるクラブの強みを活かして、地域の社会システム、エコシステムを変える、そのハブになることができるといいなと思っています。環境省とJリーグが連携協定を結んでいることから、各クラブから脱炭素の取り組みについての相談や、大宮アルディージャの「デコ活」の実施などといった例のように、クラブからのオファーが一定数集まっています。環境省に後押しをいただき、環境的・社会的・経済的にプラスになるような「ロールモデル」を作り、より多くの地域の企業を巻き込みながらその輪を広げていきたいと思っています。別の言い方をすれば、地域が元気になることと環境が再生する輪が重なる部分を重視したいと考えています。
 
<環境活動を通して伝えていきたいことは?>
Jリーグでサステナビリティ部として気候アクションにフォーカスしているのは、今のこの瞬間、ひとりひとりができるだけ幸せになる可能性が高い社会になることを望んでいるからです。フットボールはそもそもみんなが幸せになるために、良い感情を得るためにやっていることです。その本質を忘れないように、共有しながら環境活動を進めていきたいと思っています。
 
<環境省×Jリーグで今後やっていきたいことは?>
環境省×Jリーグの取り組みはこれからもずっと続けていきたいと思っています。なかでも地方環境事務所とクラブが一緒に取り組む事例に対して、環境省×Jリーグがサポートし、両輪でもっと活性化していきたいと思いますし、そのためにできることはまだまだあると思います。しっかりとしたロードマップを作成し、環境省にアドバイスを頂きながら焦らず一歩ずつ進んでいけたらと思います。

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