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【消費者庁】エシカルファッションを通じて”本当に欲しい服”と出会う

2024.01.18 09:05

#エシカルファッション #サステナブルファッション #サステナブル #フェアトレード#環境問題 #官民連携
 
―エシカルファッション(人・社会や地球環境に配慮したファッション)に興味・関心を持ったきっかけは?
高校1年生の時に、アパレルショップの店頭でバイトを始めたことが大きなきっかけとなりました。
当時の日本では、最新の流行を取り入れた商品を大量生産したうえで低価格にて販売する「ファストファッション」が主流化したことで、洋服の平均価格も大きく下がり始めていました。
高校生だった私自身、Tシャツが1,000円で買えるようになり嬉しかったことを覚えています。
そのなか、店頭に立ってお客様と会話をしていると、ファストファッションが流行するにつれて、服の価格を非常に気にされて購入の意思決定をする方が増えていることを肌で感じました。
私自身も、働き始めた当初は「お金を貯めて好きなブランドの服を買う」という買い方をしていましたが、ファストファッションの流行後は「好きなブランドのデザインに似ている服で安いものを買う」という考えが強くなっていました。ただ、服を買う自分のなかでの判断材料が、価格に大きく左右されてしまって良いのだろうかと、少しずつ疑問を抱くようにもなりました。
そのような疑問を抱くなか、学校の授業でフェアトレードについて学ぶ機会がありました。
フェアトレードで取引されているチョコレートやバナナは、生産者や労働者に配慮した公平な貿易が心がけられているけど、(ファスト)ファッションではどうなのだろうか?
そもそも、服はどうやって作られているのだろうか?
服が作られている背景や方法を当時は全く知らなかったのですが、そこから服の工場へ実際に足を運ぶ機会があり、一着の服が出来るまでには生地を織ったり、染めたりなど、すごい技術がたくさん詰め込まれていることに驚きました。
しかしその一方で、現場の労働者に対しては十分な給料が支払われておらず、生産過程における環境負荷の問題も多く抱えていることを知りました。
ファッションの物づくりの面白さと抱えている課題をもっと伝えていきたいと思っていたところ、イギリスでは既に「エシカルファッション」という言葉が使われていました。
これこそが、私が大事に思っていた考えと近いと感じ、「エシカルファッションプランナー」としての活動を始めました。
 
―エシカルファッションプランナーとしての、これまでの活動について教えてください。
当時はモデルもしながら大学院にも通っていましたが、個人ブログが流行っていたこともあり、私自身が学んだ課題や問題、関心ごとや考え方などについてはブログを通じて積極的に発信をしていましたね。
時には、旅行会社にもご協力をいただいたうえで、私のファンの方々と一緒に「スタディーツアー」で海外の現地工場への見学も企画しました。
現在はスタディーツアーのほかにも、講演やトークイベント、服の原料となるコットン(綿)から自分の手で育てる消費者参加型プロジェクト「服のたね」の運営・協力など、活動の幅も広がってきました。
 
―現在のご活動の中で、特に注力していることについて教えてください。
今まではモノづくりの生産背景を知ってもらう活動に注力をしてきましたが、現在は「選べる商品が少なければ良い生産や消費も回らない」との考えから、産業全体のシステムに働きかけていくことをテーマに掲げて、「官民連携」「生活者への情報発信」「デザイナーへの支援」の3つの軸で取り組みを続けています。
私が共同代表を務める一般社団法人unistepsでは、日本の繊維・ファッション関連企業が、産業の共通課題について話し合い、連携していくためのプラットフォーム「ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)」の事務局を務めています。
パブリックパートナーとして、行政の皆様にもご参画頂いており、官民連携のきっかけづくりにもつながっています。
JSFAでは、カーボンニュートラルとファッションロスゼロを目標に活動を進めています。
「デザイナーへの支援」については、「ファッションフロンティアプログラム(FFP)」というデザイナーに向けたエデュケーションプログラム兼アワードを運営し、創造性と社会的責任制を兼ね備えた人材の育成にも注力をしております。
 
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