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活動のご報告

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<催事参加>結結プロジェクト 第5回車座in気仙沼市&気仙沼大島/2013.4.12‐13

2013.04.13 00:00

東北の女性リーダーと首都圏のエキスパート女性が連携し、女性の力で復興地、さらには日本を復興させようと2011年5月に有志で立ち上がった「結結プロジェクト」。このプロジェクトでは「車座(交流会)」を定期開催しており、これまでに第1回を2011年7月に宮城県亘理町、第2回を2011年12月に福島県いわき市、第3回を2012年4月に宮城県石巻市、第4回を宮城県南三陸町および大崎市で開催してきました。
今回は最終回となる第5回車座in気仙沼市&気仙沼大島。参加者は首都圏、宮城、福島、ロンドンなどから総勢64名の方が集まりました。

日時:2013年4月12日(金)~4月13日(土)
主催:認定NPO法人JKSK

【1日目】復興屋台村 気仙沼横丁、おさかな市場、地域からのお話、鹿折地区視察、つばき染め体験、意見交換会

復興屋台村 気仙沼横丁、おさかな市場、地域からのお話、鹿折地区視察

初日は復興屋台村で昼食を取り、その後NPO法人ネットワークオレンジの会場をお借りして、地域の方から震災当時どのような状況であったのか、事業を再開するまでの経緯などを伺いました。「自分のできることで気仙沼を元気にしたい」という発表者の方々の強い想いが伝わってきます。
そして、津波被災のあった鹿折地区を視察。港から約1キロも離れたところまで流されてしまった大型漁船のある場所へ行きました。東日本大震災の津波の恐ろしさを物語るシンボルとして知られていますが、震災遺構として残してほしいという市民の声、見るのはつらいから解体してほしいという地元の声。さまざまな想いや意見があるようです。

つばき染め体験、意見交換会

視察の後はフェリーで大島へ移動。宿泊は大島です。大島で咲くたくさんの椿で、大島を元気にしたいと、大島つばき染めの会の皆さまがつばき染め体験会を開いてくださいました。ピンクに染め上るのですが、時間が経過するとどうしても色が抜けていってしまうそうで、また染めに来てくださいの意を込めて「再会染め」とも言うそうです。
  夕食をいただいた後は、被災地で活動する女性リーダーからの報告発表です。結結プロジェクトがきっかけで走り出した「わたりグリーンベルトプロジェクト」や「福島いわきオーガニックコットンプロジェクト」の発表もありました。

【2日目】朝の散歩会、大島視察、車座ワークショップ、道の駅かわさき

朝の散歩会と大島視察

左の写真は津波でなくなってしまった防潮林の跡地です。奥には砂浜が広がっています。この浜辺のすぐ近くには今回宿泊した場所があり、ホテルのスタッフの方にお話を伺いながら歩きました。
右の写真は山火事で焼けてしまった木です。震災の時の山火事の跡がいまもくっきりと残っています。

(写真)亀山の頂上から望む風景

車座ワークショップ

お忙しい中、気仙沼市長がご挨拶に来てくださいました。「さまざまな課題はあるが、気仙沼を魅力的なまちにしたい」と明るく、そして力強くお話しする市長。その後、車座ワークショップが行われました。「地域コミュニティとカフェ」「気仙沼アクティブ化」など6つのテーマに分かれ、活発なディスカッションです。すでに地元で走り出している事業者や発起人が課題や悩みを提案し、その提案に対してどうしたらうまく事業化できるかをみんなで考える内容でした。女性ならではのきめ細やかな視点や発想は素晴らしいです。みんなが住みよい地域づくりというのは女性の視点が欠かせないとますます感じるようになりました。今回の車座からも新たなプロジェクトが生まれてくるのでしょうか。

(Report/Oyamada)