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活動のご報告

活動のご報告

防災会議(1)市民目線で伝える /2015.3.12

2015.03.13 17:29

2015年3月14日から18日にかけて宮城県仙台市で第3回国連防災世界会議が開催されています。東日本大震災の被災地である仙台市で開催することは、被災地の復興を世界に発信するとともに、防災に関する日本の経験と知見を国際社会と共有することが期待されています。
 
第3回国連防災世界会議についてはこちらをご覧ください。

本会議開催に合わせて、仙台市内の多くの会場で一般向けのパブリックフォーラムが開催されます。数多くあるイベントにEPO東北スタッフも参加してきましたので、その模様をご報告いたします。
 
催事:<展示>伝える学校の発表会
主催:仙台市
日時:3月10日(火)~15日(日)
会場:仙台市市民活動サポートセンター 市民活動シアター
 
 仙台市は東日本大震災により甚大な被害を受けました。仙台市民が経験したことを忘れず、活かしていくためには「伝える」取組を長く続けていくことが大切です。仙台市震災メモリアル・市民協働プロジェクト「伝える学校」では、これまでに「震災を伝えること」に取り組んできた方々をお招きして、「伝える」ための独自の視点を学び、共有しながら仙台市民だからこそ伝えることができる「震災」を発信していくため、市民団体と仙台市が協働で進めているプロジェクトです。
「伝える学校」の成果を展示すると伺い、見学に行ってきました。
 
「伝える学校」についてはこちらをご覧ください。
 
 被災した集落に暮らしていた方々からかつての暮らしについてライターが話を伺い、まとめた冊子「RE:プロジェクト通信」など、これまで「伝える学校」の中で市民目線の震災を伝えるために取り組んできたプロジェクトの成果物が展示されています。 
 
        
 
 震災時の「ごはん」にまつわる写真を展示したイベント「3月12日はじまりのごはん」で使用した写真パネルの一部も展示されていました。
 「3月12日はじまりのごはん」は「食」という誰もが生活する上で欠かせないものを通じて、東日本大震災当時の生活と教訓を多くの人と分かち合うため、全国各地で開催しているパネル展です。展示されている写真の横には、「友人より“するめ1枚手に入ったけど食べる?”連絡があり泣き笑いした記憶があります。」「今思い出すとあの時何食べてたのかと思う。阪神大震災の時もこうだったのかなーと思いながらごはんたべてました。」など、これまで「3月12日はじまりのごはん」のパネル展を見に行った方が写真を見て感じたことや思い出した震災当時の様子についても記されていました。写真と参加者の言葉が合わさることで、より具体的に震災当時を想像することができ、とても心を揺さぶられました。
 
 市民目線で伝えることにより、自分事として考えやすくなると思います。これからも仙台市民の教訓を伝え続けて欲しいです。
 
(Report/Nasuno)