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活動のご報告

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防災会議(19)東北観光の課題と今後の方策/2015.3.18

2015.03.25 10:38

 2015年3月14日から18日にかけて宮城県仙台市で第3回国連防災世界会議が開催されています。東日本大震災の被災地である仙台市で開催することは、被災地の復興を世界に発信するとともに、防災に関する日本の経験と知見を国際社会と共有することが期待されています。
 第3回国連防災世界会議についてはこちらをご覧ください。
 
 本会議開催に合わせて、仙台市内の多くの会場で一般向けのパブリックフォーラムが開催されます。数多くあるイベントにEPO東北スタッフも参加してきましたので、その模様をご報告いたします。
 
催事名:東北観光の課題と今後の方策
主催:一般社団法人東北経済連合会
日時:2015年3月18日(水)14:30~17:00
会場:TKPガーデンシティ仙台(アエル内)21FホールB
 
内容:
(1)主催者挨拶
(2)基調講演「東北観光の可能性を考える」
  志賀秀一氏(株式会社東北地域環境研究室代表)
(3)パネルディスカッション「復興に向かう東北の新たなツーリズムのかたちを考える」
  コーディネーター:
  宮原育子氏(宮城大学 事業構想学部教授)
  パネリスト:
  加藤誠氏(株式会社ジェイティービー 旅行事業本部観光戦略部長)
  松本順氏(株式会社みちのりホールディングス代表取締役)
  阿部憲子氏(株式会社阿部長商店 南三陸ホテル観洋女将)
 
 東日本大震災から4年余りが経過した現在の東北観光の課題と今後の方策を考える、基調講演とパネルディスカッションが行われました。東北観光の課題は「東北の資源をつなぐルートの開発」「ブランディング不足」「東北6県の協力の不足」などだそうです。また、東北観光の今後のあり方として、ツーリストに県境はないので、外(特に世界)からは東北というくくりで見られることを認識して、6県の豊富な資源の良さを守りつつも、連携していくことの重要性が挙げられていました。
 南三陸ホテル観洋の女将さんが登壇されたのですが、被災地では人材不足が深刻なようです。参加者からの質疑応答タイムに、松島高校の先生から「平成26年度から松島高校に観光科が新設されました。生徒たちにエールや学校教育現場に求めることがあればお願いします」とコメントがあり、女将さんからは「多感で柔軟な時期に実際に被災地を訪れてほしいです」と、他のパネリストからは「意欲のある、地域愛のある人材が求められています」といった返答がありました。担い手の育成は地域が持続的に成り立つための基本であることを改めて学びました。
 
(Report/Oyamada)