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活動のご報告

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防災会議(22) 防災ドキュメンタリー映画「うたごころ」/2015.3.15

2015.03.25 13:31

 2015年3月14日から18日にかけて宮城県仙台市で第3回国連防災世界会議が開催されています。東日本大震災の被災地である仙台市で開催することは、被災地の復興を世界に発信するとともに、防災に関する日本の経験と知見を国際社会と共有することが期待されています。
 第3回国連防災世界会議についてはこちらをご覧ください。
 本会議開催に合わせて、仙台市内の多くの会場で一般向けのパブリックフォーラムが開催されます。数多くあるイベントにEPO東北スタッフも参加してきましたので、その模様をご報告いたします。
 
 防災啓蒙、震災教訓、復興へ前進していく東北を世界に伝えることを主旨とし、4本の東日本大震災にまつわるドキュメンタリー映画を上映する「3.11を忘れない防災映画祭仙台」が開催されると伺い、上映させた映画の1つ「うたごころ」を観てきました。
 
 3.11を忘れない防災映画祭仙台についてはこちらをご覧ください。
 
催事名:3.11を忘れない 防災映画祭仙台
    南三陸町・気仙沼高校合唱部女子高生ドキュメンタリー「うたごころ」
主催:国際防災映画祭仙台実行委員会
日時:3月15日(日)10:00~12:10
会場:戦災復興記念館 4F研修室
 
 「うたごころ」は東日本大震災という未曾有の苦難が幾多の人々にのし掛かる中、それに屈せず、ひたむきに生きる女子高校生たちの姿を描いたドキュメンタリー映画です。合唱部に所属していた女子高生が、被災地に歌を届けに来た大阪のプロボーカリストと出会い、歌の素晴らしさを再認識します。映画の中では、「楽しいことをしていても心の底から楽しいとは思うことができない」「忙しくすれば震災のことを考えなくて済む」「家族や友人がいて本当によかった」など、震災や友人・家族に対する女子校生たちの想いも語られていました。
 
 
 
 上映後、「うたごころ」の監督である、榛葉健監督のトークショーも開催されました。榛葉監督は登場人物が感じたことをそのまま伝えられるよう心がけたそうです。また、映画の中に新年を迎えるときの朝日の映像が流れます。これは、被災地に住む方にインタビューする中で「今までこんなに美しい朝日を見たことがない」という言葉を聞いたため、入れたそうです。「朝日を見て死にたいと思う人はいない。生きるためのシグナルだ。朝日を見ていただき、生きる希望を持つきっかけになれば」と仰っていました。
 
 この映画の主人公は「歌うことで東北の今を伝えたい」と考え、合唱グループに参加し、全国各地で歌っているそうです。彼女の歌声とこの映画で、より多くの人に被災地の方々の想いが伝われば良いと思います。
 
(Report/Nasuno)