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活動のご報告

活動のご報告

防災会議(25) 子ども支援のこれから/2015.3.16

2015.03.25 13:59

 2015年3月14日から18日にかけて宮城県仙台市で第3回国連防災世界会議が開催されています。東日本大震災の被災地である仙台市で開催することは、被災地の復興を世界に発信するとともに、防災に関する日本の経験と知見を国際社会と共有することが期待されています。
 第3回国連防災世界会議についてはこちらをご覧ください。
 本会議開催に合わせて、仙台市内の多くの会場で一般向けのパブリックフォーラムが開催されます。数多くあるイベントにEPO東北スタッフも参加してきましたので、その模様をご報告いたします。
 
 「子どもが自然と遊ぶ楽校ネット」では福島を拠点とする8つのNPO団体が参加し、未来の担い手であるふくしまの子どもたちの「生き抜く力」の向上、およびそれに貢献する若者の育成のために、お互いの団体の専門性を活かした連携により、自然体験を中心とする多様な体験型プログラムを実施しています。
 
子どもが自然と遊ぶ楽校ネットについてはこちらをご覧ください。
 
子どもが自然と遊ぶ楽校ネットのこれまでの活動と課題を共有するワークショップを開催すると伺い、参加してきました。
 
催事名:自然体験をつうじたNPOの連携による子どもの支援事業
主催:子どもが自然と遊ぶ楽校ネット
日時:3月16日(月)14:00~16:00
会場:仙台市市民活動サポートセンター 4F研修室5
 
 前半は、事務局を担う江川和弥氏より東日本大震災がもたらした子どもたちへの影響と子どもが自然と遊ぶ楽校ネットの活動事例について紹介いただきました。福島県の一部では今も、放射能の影響などにより子どもたちは自然の中でのびのびと遊ぶことができず、多くのストレスを抱えています。これからの子ども支援には、これからを「生き抜く力」を身につけるための良質なプログラムを長期的に提供することが必要です。そのため、安全を確保した場所での自然体験プログラムの提供と子ども支援の担い手育成プログラムに積極的に取り組んでいるそうです。
 
 後半は、参加者を3~4人のグループに分け、「子ども支援の課題」と「課題を解決するために必要な取組」について意見を出し合うワークショップが開催されました。「子どもの安全を考えると、参加者全員が安全な人かを主催者側が確認したほうが良い」「ゲームに夢中になっている子どもが多い。ゲームと自然体験をコラボレーションさせることで、子どもは自然に対し、より興味を持つのではないか」などの意見が出ていました。
 
 
 最後に子どもが自然と遊ぶ楽校ネットの進士徹代表が「子ども支援には多様な連携、多様なつながり、多様な体験、多様な遊び場など「多様性」が重要だ」と仰っていました。これからも多様性のある事業を展開し、子どもたちの「生き抜く力」を育んでいってほしいです。
 
(Report/Nasuno)