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活動のご報告

活動のご報告

防災会議(26) 楽しみながら防災活動/2015.3.17

2015.03.25 14:04

 2015年3月14日から18日にかけて宮城県仙台市で第3回国連防災世界会議が開催されています。東日本大震災の被災地である仙台市で開催することは、被災地の復興を世界に発信するとともに、防災に関する日本の経験と知見を国際社会と共有することが期待されています。
 第3回国連防災世界会議についてはこちらをご覧ください。
 本会議開催に合わせて、仙台市内の多くの会場で一般向けのパブリックフォーラムが開催されます。数多くあるイベントにEPO東北スタッフも参加してきましたので、その模様をご報告いたします。
 
 東日本大震災の被害にあった地域では、さまざまな団体が復興に向け活動しています。今回、宮城県塩釜市で活動する「Code for Shiogama」と「よみがえれ!塩釜」、「うらと海の子再生プロジェクト」の3団体が、これまで取り組んできた復興や防災に向けた事業について紹介すると伺い、参加してきました。
 
Code for Shiogamaについてはこちらをご覧ください。(Facebookページ)
よみがえれ!塩釜についてはこちらをご覧ください。
うらと海の子再生プロジェクトについてはこちらをご覧ください。
 
催事名:塩釜を楽しみながら強くする
主催:Code for Shiogama ,よみがえれ!塩釜,うらと海の子再生プロジェクト
日時:3月17日(火)9:15~11:00
会場:仙台市民会館 会議室5
 
 はじめに、各団体のこれまでの取組について紹介がありました。3団体とも楽しくなければ長続きしないと考え、「楽しみながら活動する」をモットーに活動しています。街歩きやリアル謎解きゲームなど楽しみながら地域を知ることができるイベントを開催し、地域内外の巻き込みを図っているそうです。
 
 
 
※リアル謎解きゲームとは
 実際にある施設や街を舞台に遊べる、参加型のイベントです。参加者は各地に散りばめられている手がかりを入手し、謎を解き明かしていくことで、「ミッション」クリアを目指します。捜索の間に触れる、名所や隠れスポット、施設や街の魅力の発見を楽しみながら参加いただくことで、集客と回遊性、コミュニケーション促進という大きな効果を生み出します。
 
 後半は「防災のためにすべきこと」と「楽しく防災に取り組むための仕掛け」の2つのテーマでワークショップを行いました。「備蓄は大切だけど、賞味期限を確認するきっかけがない。年に1回備蓄を利用したパーティーを開催してはどうか」「避難するには体力が必要だ。いざというとき動ける身体をつくるために太極拳などのスポーツをする」などさまざまな立場から考えた防災を楽しむアイデアが集まりました。
 
 
 最後にCode for Shiogamaの小泉勝志郎氏が「ぜひ、防災や地域について考えるワークショップやイベントを皆さんの住む地域でも開催して欲しい」と仰っていました。さまざまな立場の人とワークショップをすると、自分では思いつかないようなアイデアが出ます。また、新たなネットワーク創出にもつながります。よみがえれ!塩釜の土見大介氏は「地域にネットワークをつくっておくと非常時に役立つ」と仰っていました。今回紹介いただいた取組は地域を巻き込み、ネットワークを広げる1つの形だと感じました。
 
(Report/Nasuno)