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活動のご報告

活動のご報告

【地域循環共生圏づくり事業】東北地方 中間共有会を開催しました(10/8-9)

2025.10.27 10:40

環境省「令和7年度地域循環共生圏づくり支援体制構築事業」
 
本事業では地域にある課題を主体的に解決し続けられる地域、そうした地域づくりの活動を持続できる地域のことを「自立した地域」と呼び、全国各地に「自立した地域」をつくることを目指しています。また、各地域での地域循環共生圏づくり推進に向けて、『「自立した地域をつくる支援ができる主体=中間支援主体』を育成することを主目的としています。
各地域で地域循環共生圏づくりを強力に推進するため、《活動団体;地域循環共生圏づくりに取り組む地方公共団体、民間団体又は協議会》と、活動団体に対して地域循環共生圏づくりの中間支援を行う《中間支援主体》を募集し、各地方環境事務所等が設置する審査委員会による審査の結果、令和7年度事業の参加団体26団体が選定されました。
 
■令和7年度地域循環共生圏づくり支援体制構築事業参加団体の選定結果について(外部リンク)
 
■環境省ローカルSDGs 地域循環共生圏(外部リンク)
https://chiikijunkan.env.go.jp/
 
【催事名】 地域循環共生圏づくり支援体制構築事業(東北地方)中間共有会
【開催日】2025年10月8日(水)~10月9日(木)
【会場】にしかわイノベーションハブ トラス(西川町)
【参加】 32名(対面形式)
【主催】地域支援事務局(東北地方環境事務所、EPO東北)
 
1日目は参加団体による活動状況の中間共有と、グループに分かれてグループディスカッションを行いました。

<中間共有会とは>
参加団体の活動進捗共有やそれに伴う意見交換等を通じた活動推進のヒントを得ること及び地方ブロック内のネットワーク構築を目的として、地方ブロック毎の参加団体を対象に実施するもの。
 
■<前半>参加団体による中間共有
 
参加団体①
テーマ:"豊かな自然と地域の宝を未来へつなぐ旅
Blue-Green-Sustainable Journey(ビー ジー サス・ジャーニー)
持続可能な観光プラットフォーム構築"
活動地域:岩手県釜石市
活動団体名:株式会社かまいしDMC
 
中間支援主体名:一般社団法人ゴジョる
 参加団体②
テーマ:森と海を繋ぐ関係人口の創出と持続的な環境保全活動の推進
活動地域:宮城県石巻市牡鹿半島荻浜地区
活動団体:合同会社もものわ

中間支援主体:一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン
参加団体③
テーマ:西川町の日常を物語にするツーリズムの構築
活動地域:山形県西川町
活動団体:ツキノワ合同会社
中間支援主体:西川町地域資源活用イノベーション推進協議会
 
■<後半>グループディスカッション
参加団体の皆さんから活動紹介、また活動をしていく中での気づきや課題などについて共有いたいただきました。過去事業の卒業団体2団体からも現在の活動の発表がありました。
後半は参加者が5つのグループに分かれて「伝え方を考える」「成長のヒント」をテーマにグループディスカッションを行いました。
活動主体の団体から現状の課題の共有もありました。その後卒業団体や講師、審査委員、オブザーバーが中心となり活発な意見交換が行われました。
 
<2日目>
2日目は西川町で活動をする合同会社ツキノワさんによるプレツアーが実施されました。
はじめに西川町でワイナリーを営んでいるトラヤワイナリーさんにて工場見学が行われました。ワイン作りの工程を見学しました。工場見学の後、工場内にあるショップにて商品の説明などを受けました。
その後、西川町歴史資料博物館にて西川町の歴史について触れました。
 
 
1泊2日のプログラムでしたが、対面でのディスカッションの重要性を再認識し、採択団体の皆さんにとってはとって細やかな課題の解決方法を見い出すきっかけづくりとなったようです。
今後、関係者の皆さんにとってゆるやかなネットワークが構築されることを願っています。
 
【参加者の声】
 ・活動の内容は違っても、同じような志で活動している皆さんとお会いできたことでたくさんの勇気をもらい、今後の活動への活力になりました。
・中間支援としては、様々な意見(質疑)をいただいて、自分たちの取組を整理するということを改めて感じました。いろいろな考え方の人がいてできることでもあるとも感じました。
・今回は対面でお話しすることにより、活動状況や現場の空気感をより具体的に共有できました。その中で、今後の展開を考える上で多くの示唆や新たな気づきを得ることができました。
・グループディスカッションでは、第三者も入って議論することで、各地域が抱える課題の構造、背景、要因などをある程度客観的に把握することができたように思う。
 

【参考情報等】
■地域循環共生圏とは
地域循環共生圏は各地域が持つ美しい自然景観や豊かな自然資源等を活用し環境・経済・社会が良くなるように循環することを目指す考え方で、地域でのSDGsの実践(ローカルSDGs)を目指すものです。2018年に4月に閣議決定された第5次環境基本計画で提唱されました。
 
■地域循環共生圏づくりの手引き
「地域を元気にしたい」、「地域を持続可能にしたい」といった思いを持ち、地域づくりをしたいと考える人々に向けて、どのようなアクションをとっていくとよいか、ちょっとしたコツなどを取りまとめとめた冊子です。活動のノウハウをまとめた本編、アクションごとに活動ポイントを抽出した事例編で構成されています。