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活動のご報告

活動のご報告

【ESD for 2030学び合いプロジェクト】「親子で楽しく防災・減災を学ぼう」を開催しました

2026.03.31 16:30

東北地方ESD活動支援センターでは、令和6年度から「社会教育施設における気候変動教育」をテーマに、仙台市内の市民センターと連携し、学び合いプロジェクトを実施してきました。地域住民向けの講座企画に気候変動の視点を盛り込むことで、地域のESD活動の推進を目指しています。
令和7年度は、仙台市泉区内の市民センター職員を対象に3回の勉強会を実施し、その学びを踏まえた実践の機会として、桂市民センターにおいて親子向けの防災講座の企画を支援しました。
 
◆「ESD for 2030学び合いプロジェクト」とは
気候変動を切り口としたテーマを定めて、地域内外のESD関係者に交流と学び合いの機会を提供すること、得られた知見を活かし同様の取り組みを全国に広めていくことを目的としています。全国8カ所の地方ESD活動支援センターが、地域の課題を考慮してプロジェクトを運営します。
 

 
<<第1回 勉強会>>
【催事名】その企画、伝わってますか?〜SDGsとのつながりを考えながら講座企画のコツを学ぼう〜
【開催日】令和7年8月19日(火)
【会場】仙台市泉中央市民センター
【対象】泉区内市民センター(13館)スタッフ
【参加】19名
【講師】伊勢みゆき 氏(NPO法人まなびのたねネットワーク 代表理事)
【内容】
第1回勉強会は、ESDの視点を取り入れた講座づくりを進めて行くため、市民センター職員が講座企画の基礎を学ぶ機会として実施しました。講師からは「講座の主語を受講者に置く」ことの大切さが示され、参加者は対話を通して「誰に届けたいのか」「どんな変化を期待するのか」を考えながら企画の方向性を整理しました。
また、講座づくりにおいて、気候変動やSDGs、地域課題を整理するための手がかりとなる視点が紹介され、参加者は「どんな地域にしたいか」「どんな人を育てたいか」を言語化することで、講座を地域づくりの一環として捉える意識を深めました。
 
 
【参加者感想】
・目的、ねらいの主語が受講生であること、どこに誰に伝えたいかを言語化する、誰をターゲットにするのか、忘れがちである視点に気づくことができました。
・既存の講座をどう見直していくか、館に戻り職員に共有したいと研修を受講し思いました。
・講座を企画する際、SGDsにつなげて行くということをやっていきたい。自分本位の企画にならないよう改めて気を付けたいと思いました。
 

 
<<第2回 勉強会>>
【催事名】泉区高森市民センター 情報交換会
【開催日】令和7年11月12(水)
【対象】泉区高森市民センター スタッフ
【会場】泉区高森市民センター
【参加】8名
【内容】
第1回勉強会に参加した職員と高森市民センターのスタッフが集まり、今後の連携に向けた情報交換を行いました。当日は同センターで講座を実施する際の運営上の課題を共有し、講座を進めるうえで留意すべき点について確認しました。今後は、今回整理した内容を踏まえ、具体的な計画やスケジュールの検討に向けて、引き続き連携の可能性を探っていく予定です。
 

 
<<実践活動>>
【催事名】桂市民センター 防災講座~「親子で楽しく防災・減災を学ぼう!」~
【開催日】令和8年1月31日(土)
【会場】泉区桂市民センター
【対象】桂地区内の小学生親子
【参加】17名
【プログラム】
  ► 開会
  ► VR災害体験(内水反乱編)
  ► 講話:防災士 佐藤美嶺 氏 ~災害時の生活に備える~
  ► 節水カレー作り
  ► 気候変動学習(Web教材タブレット学習)
  ► 家庭でできること(アクション)まとめ
  ► 閉会
 
【内容】
当日は、内水氾濫をテーマにしたVR体験からスタートし、参加した親子は臨場感のある映像を通して災害時に想定される危険性や適切な行動の大切さについて学びました。続いて、防災士の佐藤美嶺氏による「災害時の生活に備える」をテーマとした講話が行われ、家庭でできる備えや日頃の心構えについて理解を深めました。
実践プログラムでは、災害時を想定した「節水カレーづくり」に挑戦しました。参加者はお米やカレーの材料をポリ袋に入れ、沸騰した鍋で加熱する調理方法を体験し、限られた水で調理する工夫を学びました。この経験を通じて災害時の食の備えについて考える機会となりました。
また、気候変動学習ではタブレット端末を用いたWeb教材を活用し、地球温暖化と気象災害との関係について学びました。小学生たちは自ら操作しながら、日常生活の中で取り組むことができるSDGs行動を考え、家庭で実践できるアクションについて理解を深めました。最後に「帰ったらやってみたいこと」を発表し、学んだ内容を自分ごととして持ち帰る時間となりました。
 
【参会者感想】
・とてもべんきょうになりました。どう画はびっくりしました。
・最初に体験VRをやったのがおもしろかった!カレーを作るのも楽しかった!
・次回も親子体験があったら参加したい。防災減災を考えるきっかけになった。
 

 
<<第3回 勉強会>>
【催事名】振り返りと今後の連携に向けた意見交換会
【開催日】令和8年3月10日(火)
【会場】泉区桂市民センター
【対象】桂市民センター、泉区中央市民センター
【参加】7名
【内容】
今年度に実施した一連の取り組みについて各市民センターの立場から振り返りを行い、講座づくりを通じて得られた成果や課題を共有しました。参加者からは、講座企画や運営に携わる進める中で見えてきた、住民の参加の様子や関心の変化、地域ごとに抱えている課題が報告されました。こうした情報を踏まえながら、今後どのような講座を企画し、地域づくりに貢献していくことができるかについて、活発な意見交換が行われました。
また次年度に向けて、今年度の学びを土台に、引き続き勉強会を開催していく可能性についても意見が交わされました。市民センター同士が協力しながら、地域の次の担い手づくりにつながる、より大きな協働の枠組みをつくっていきたいという前向きな声が聞かれました。