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活動のご報告

活動のご報告

<催事参加>遠野エコネット主催「森業(もりわざ)倶楽部」/2015.6.21

2015.07.09 11:15

 東日本大震災の影響で長期間にわたりライフラインが停止し、地域で循環するエネルギーとして、そして非常時に活用しうるエネルギーとして、再生可能エネルギーへの関心が高まりました。EPO東北では2011年度より、再生可能エネルギーをテーマとした交流会を催し、キーパーソンによる情報共有の場づくりに取り組んでいます。
 今年度の再生可能エネルギー交流会事業の打ち合わせで、岩手県遠野市を中心に活動を行っている「遠野エコネット」さんを訪問し、活動を見学&体験したのでご報告します。
 
 遠野の野山に、かつて当たり前にヒトと共にあった自然を取り戻し、後世に残していきたいという想いから設立された「NPO法人遠野エコネット」。今年度より、薪にするにはもったいないような間伐材を活用し、1年間かけて芸術作品を制作する連続講座「森業(もりわざ)倶楽部」をスタートしました。岩手県雫石町に工房を構える「おりつめ木工」の方を講師としてお招きし、今年度は約10名の方が参加しています。今回、ご紹介するのは第2回の様子です。
 
日時:2015年6月21日(日)9:00~15:00
場所:遠野・薪の駅
主催:NPO法人遠野エコネット
 
 5月に開催された第1回の講座では、講師の方の作品を見せてもらい自分の作りたい作品をイメージ、それから間伐作業を行ったそうです。
 第2回は、まず屋内で参加者の皆さんから作りたい作品の発表(考えてくるのが前回からの宿題だったそう)が行われました。「ウッドチェアを作りたいです」「持ち運び可能なテーブルを作ろうと考えています」「チェーンソーを入れるケースを作ります」など、それぞれイメージは心に決まっているようです。
 次は、森の中での作業。まずは、チェーンソーを使って枝払いと玉切り(必要な長さに切断すること)作業です。
 そして、玉切りした材を、ポータブルウインチで運び出しました。集材に使うポータブルウインチは特殊な繊維ロープが使用されており、ワイヤーと違って安全なので、見学の私たちも挑戦させてもらいました。私にとってはとても重労働だったのですが、このウインチを使わず人力で運ぶ場合は、もっともっと大変とのこと。それを聞いて大変な思いをして運び出した丸太たちが、何だか大切に思えてきました。
 続いて、参加者の方々は自分のイメージした作品の設計に合わせて、丸太をチェーンソー式製材機にて製材していきます。丸太がみるみる板へと変身していきました。

 間伐から製材、時間をかけて材を乾燥させて、やっと日常で使っているようなテーブルや椅子に加工できる…この1年間の講座に参加する方々の作品が完成した時の喜びはひとしおだろうなと、こちらも嬉しくなってしまいました。
 また見学に伺った際は、ご報告したいと思います。
 
(report/Oyamada)