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活動のご報告

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<EPO東北>協働取組の加速化事業inあきた 第1回検討会開催/2015.7.21

2015.07.23 14:15


 環境省事業平成27年度「地域活性化に向けた協働取組みの加速化事業」に採択されたプロジェクトが各地で進められています。
 東北ブロックでは2つの事業が採択され、そのうち秋田県のプロジェクトでは、さっそく協働関係者を集めた会議が催されました。
 
 
 
第1回検討会、ワーキンググループ
日時:2015年7月21日(火)13:00~16:00
会場:藤里町社会福祉協議会 こみっと
主催:一般社団法人 あきた地球環境会議(CEEA)

■舞台は秋田県の北端に位置する「藤里町」
 白神山地の麓にあり、豪雪地帯としても知られる町です。
 人口3,500人ほどの町で行われた「引きこもり」に関する実態調査と、社会福祉協議会によるその後の就労支援事業はメディアにも取り上げられ、話題となりました。
 本プロジェクトはこの藤里町で取組まれている社会復帰プログラムと、森林保全、2つの異なる地域課題がテーマです。これまで連携してこなかった異分野の連携・協働により、地域課題の解決と今後の事業の継続性、さらなる発展の可能性を模索します。
 
■「木ハガキ」による環境教育
 社会復帰プログラムとしての木ハガキの製造販売の可能性、そして木ハガキ作りを通した環境教育プログラムの可能性、2つの「出口」を想定しています。
 第1回の検討会は、まずは関係者の顔合わせ、そして実際に木ハガキ作り体験してもらい、プロジェクトの方向性について意見交換が行われました。
 
 今回使用したのは薄くスライスされた天然杉。
 均一にノリを塗り、台紙をはさみ、天然杉をもう1枚重ねます。
 台紙に合わせて余分をカットし、今回は会議の合間でしたのでアイロンで急いで乾燥。
 杉の香が漂う「木ハガキ」の完成です。
 
 
『森林保全の大切さを学ぶだけではなく、木ハガキを作る「体験」を伴うことは、子どもたちの教育として大変なインパクトがあるだろう。ぜひ、子どもたちが藤里を誇りに思えるようなプログラムを目指してもらいたい』
『ハガキは遠くまで旅立っていけるところがおもしろい。さまざまな活用が考えられるのでは』
 などなど、色々な視点からご意見を頂戴しました。
 今後は検討会と並行してワーキンググループを設置し、具体的なプログラム内容が話し合われる予定です。
 環境と福祉、別々に課題解決に取り組んでいた者同士が結びつくことで、どんな協働が生まれていくのか楽しみです。
(report/Suzuki)