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活動のご報告

活動のご報告

<催事参加>岩手県葛巻町・紫波町 視察・交流会(後半)/2013.8.20

2013.08.20 00:00

地域主体の循環型地域づくり、地産地消、地元学が注目を集めるようになりましたが、東日本大震災後に改めて地域づくりの在り方が問われています。今回の視察を主催した「地域の力フォーラム」は、東北を中心に持続可能な経済、第一次産業の経済自立、都市と農村の新しい関係などをテーマに広く事例を集めています。お誘いをいただき、2日間の視察・交流会に参加してきました。

■紫波町の取り組み「循環型まちづくり」

岩手県紫波町では公民連携(PPP)によるまちづくりを推進しており、2000年にはこれからの百年を視野に入れた「新世紀未来宣言」を発表、翌2001年には小学校高学年の子どもが読める文章で「紫波町循環型まちづくり条例」を制定しました。循環型基本計画では50項目について5年後、10年後の目標を設定し、4つの大きな方針に基づいてまちづくりを進めています。
家畜排せつ物や食糧残さの堆肥化、公共施設へ町産材を活用した木造建築の推進、企業と協定を結び企業の森作り、学校給食での地産地消など、地域資源を町内で利活用するさまざまな取り組みについて伺いました。また、今まさに試行錯誤しながら取り組んでいる農業の6次産業化についてもお話しいただきました。

<施設見学>
紫波フルーツパーク:町産材で建設した木造の体験施設併用、自園自醸ワイナリー
えこ3センター:堆肥・ペレット・粉炭・木酢液製造施設
ラ・フランス温泉館:再生可能エネルギーモデル施設
オガールプラザ内「紫波マルシェ」:産直 ※「オガールプラザ」は官民複合施設

移動の途中、上旬にあった大雨洪水の影響で一部土砂が流入している田んぼを見かけました。
木質チップボイラーを導入している「ラ・フランス温泉館」では昨年、野田村の被災僕を買い取り木質チップとして利用したそうです。

最後に町営の図書館、産直「紫波マルシェ」、居酒屋、カフェ、医療施設が併設された「オガールプラザ」に立ち寄り、町産木材で建てられた紫波町中央駅から帰仙しました。

(report/Suzuki)