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活動のご報告

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<催事参加>環境×協働=どんな未来? 協働ギャザリング2016in東京/2016.2.6

2016.02.15 10:14

 環境省事業平成27年度「地域活性化に向けた協働取組みの加速化事業」に採択されたプロジェクトが各地で進められています。
 この事業の集大成となる「協働ギャザリング2016」が東京で開催されました。全国で採択された全17案件の関係者が一同に会し、事業展開やプロジェクトの軸となった協働の体制づくりについて活発に意見交換がされました。
 
◆地域活性化に向けた協働取組みの加速化事業 報告会◆

タイトル:環境×協働=どんな未来? 協働ギャザリング2016
日時:2016年2月6日(土)10:00~18:00
会場:ベルサール西新宿 8F Room4
参加:約120名
   アドバイザリー委員、採択団体・協働関係者、一般
   環境省民間活動支援室、環境省地方環境事務所、
   全国支援事務局(GEOC)、地方支援事務局(地方EPO)

内容:
■第1部■アピールタイム
 午前中は、全17案件の取り組み概要の発表が行われました。
 4分間という短い時間の中でしたが、採択団体の皆さまから
 「解決したい課題とアプローチ方法」
 「1年間の協働の過程」
 「ステークホルダー図の変容」
 「今年度の到達点と今後の展開」
 以上の4つの視点を踏まえた報告をしていただきました。
 
 さらに、伴走型の支援に取り組んだ地域支援事務局(EPO)から、協働の視点で考えた時に採択団体はどんな中間支援機能を担ったのかを補足。地域の主体を巻き込んだ環境教育の取り組み、リユース瓶の普及を通じた地産地消ビジネスの構築、海鳥保護を目的としたノラネコ対策促進のためのプロジェクト。北は北海道から南は沖縄まで、多様な取組発表が行われました。
 
 
■第2部■コミュニケーションタイム
 6団体がポスターセッションを行い、発表団体以外の参加者は興味のある団体の説明を聞いて回りながら質疑応答を行いました。参加者は黄色の付箋に「いいね!」と思った点を、もっとこうしたら良いと思う「提案(改善)点」を緑の付箋に書き、各団体のブースに足跡として残して行きます。互いに評価を伝え合うことで、考えてもいなかった視点から「いいね!」と評価をいただいたり、活動をさらに促進するために新しい考え方の提案をいただきました。
 
 
=東北ブロックで採択された2つのプロジェクト=
 
 【岩手県】♪米im♪My夢♪Oshu♪(マイムマイム奥州)
 「米からエタノールとエサをつくる地域循環プロジェクト」
 伝統的な田園風景を維持するため、米を中心とした地域循環型産業モデルの構築を目指します。そのために、協力主体の拡充を図るための交流会や他地域からの来訪者を対象とした環境ツーリズムの実施を行います。
 
★参加者から寄せられたコメント(抜粋)
・循環型の農業、しくみが素晴らしい。
・休耕田の解消から米、養鶏、エタノールなど好循環の事業だと思います。他地域にも広げてもらいたいです。
・地域の方がはじめた事業であることがいいね。循環が継続することで事業にも継続性が生まれそうでいいね。
・他地域を巻き込んだ協働
・思いを整理して伝えられるようになってきたこと

【秋田県】一般社団法人 あきた地球環境会議
 「「社会復帰プログラム×森林保全」協働取組事業」
 「森林保全」と「引きこもりの就労支援」、2つの異なる取組を掛け合わせることにより、秋田県の間伐材利用を進め、森林荒廃を防ぎ、引きこもり対策を拡充する新たなモデルを多様な主体と協働で構築し、地域活性化を目指します。

★参加者から寄せられたコメント(抜粋)
・2つの課題を掛け合わせて新しい課題を作るというアイディアが新鮮です。
・社会課題を共有したプロセスが良い
・就業者のモチベーション↑ 事業改善につながる。
・誰もが楽しく働く!いろんな人が関わることのできる地域環境産業、環境教育プログラムかな。
・訓練者の方が社会貢献になっている意識を持って積極的に取り組んでいる。

 各ブースでは、協働するためにどうやって関係者を巻き込んだのか、プロジェクトの具体的なアプローチ手法について意見が交わされていました。ギャザリングを機に、北海道、沖縄のプロジェクトが奥州のプロジェクトとの連携を提案してくださるなど、新たな出会いも生まれています。
 参加者の皆様からいただいたコメントは地域支援事務局が整理とりまとめを行い、各採択団体へフィードバックされます。この後は事業終了に向けて、協働促進のポイントや留意点を振り返り、報告書にとりまとめる予定です。
 
 
◆事業について◆
環境省事業平成27年度「地域活性化に向けた協働取組みの加速化事業」
 民間団体、企業、自治体などの異なる主体による協働取組を実証するとともに、協働取組のプロセス、協働取組を推進していく上で必要なノウハウや留意点などを明らかにし、協働取組を行おうとする者の参考資料として共有することを目指しています。
 
(Report/Suzuki)