東北の環境パートナーシップを応援します。

活動のご報告

活動のご報告

<催事参加>東北の美しい未来創造塾 第1 回公開フォーラム/2013.11.16

2013.11.16 00:00

「東北の美しい未来創造塾」は、被災地と首都圏に住む女性同士の交流による復興支援「結結プロジェクト」から生まれた様々な取組事例を学び、地域の資源を生かしたプロジェクトの立ち上げをサポートすることを目的とした連続講座です。
第1回は「復興の地域づくり ~今、そしてこれから」と題し、東北で復興の地域づくりに尽力する女性の取り組み紹介を交え、今必要なこと、これからの展望について考えるパネルディスカッションが行なわれました。

■結結プロジェクト

「結結プロジェクト」は認定NPO法人女子教育奨励会(JKSK)が東日本大震災を機に、東北の女性リーダーたちが持てる能力を存分に発揮し、取り組もうとしている復興活動を共に考え、共に支援・協力・応援をしていくために2011年5月立ち上げたプロジェクトです。認定NPO法人女子教育奨励会理事であり、結結プロジェクト事務局長の薗田綾子さんがプロジェクト内容についてお話しくださいました。
結結プロジェクトでは車座(交流会)を開催することで、東北で活躍する女性リーダーと首都圏の社会課題解決のエキスパート女性とのネットワーク形成を目指しています。現在までに5回の車座を開催し、164人のネットワークを形成しました。さらに、東北で活躍する女性リーダーが推進しているプロジェクトに、複数の首都圏女性エキスパートがサポートとしてチームを組み、個別に支援も行なっています。取組開始から3年間で、20のプロジェクトを創出し、実行に移すことを目指しています。現在までに累計14のイベントやプログラムを実施しました。車座の参加者の結結プロジェクトに対する評価は高く、首都圏の企業・団体と復興をつなぐ活動や交流会の実施などを期待する声が多いそうです。今後も結結プロジェクトでは新規プロジェクトの実施が予定されています。

■「ふゆみずたんぼ」と一ノ蔵の取組

ふゆみずたんぼ」とは、冬の間も田んぼに水を張り、田んぼに生きる原生生物やイトミミズ、水鳥など多様な生き物の力を借りて無農薬無化学肥料で米作りを行う農法で、塩害の改善に効果的です。ふゆみずたんぼに関わっている株式会社一ノ蔵マーケティング室室長の山田好恵さんに「ふゆみずたんぼ」と一ノ蔵の取り組みについてお話いただきました。一ノ蔵ではこのふゆみずたんぼの農法で作った米を使用した商品開発や販売企画、イベント企画などを行なっています。大崎のシンボルともいえる「ふゆみずたんぼ」で内陸部から元気を発信し、自然と共生した美しい農村を次世代に受け渡すことで地域活性化を目指しています。

■復興に向けて

最後に復興に向けたパネルディスカッションが行なわれました。震災から2年8ヶ月が経ち、震災によるストレス、震災に対する気持ち・想いの風化、現場感の喪失が復興の妨げとなっているそうです。復興のためには女性や若者の力が必要だとパネリストの皆さんがおっしゃっていました。
「東北の美しい未来創造塾」では、この講座に参加する女性や若者による復興に向けた地域づくりや、地域の資源を活かしたプロジェクトの立ち上げをサポートします。私も連続講座に参加することで一緒になって復興の地域づくりを考えていきたいと思います。

(report/Ogino)