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活動のご報告

活動のご報告

<催事参加>環境×協働=どんな未来? 協働ギャザリング2017in東京/2017.2.18

2017.02.24 16:06

 環境省事業平成28年度「地域活性化に向けた協働取組の加速化事業」に採択された全16件のプロジェクトが各地で進められています。
 この事業の集大成となる参加型報告会が今年も東京で開催されました。北海道から沖縄まで、全国の関係者が一堂に会して意見交流を行う、活気ある一日となりました。
【協働ギャザリング2017】
日時:2017年2月18日(土)10:00~18:00
会場:ベルサール西新宿 8F Room4
参加:123名
   アドバイザリー委員、採択団体・協働関係者、一般、
   環境省民間活動支援室、環境省地方環境事務所、
   全国支援事務局(GEOC)、地方支援事務局(地方EPO)
内容:
≪第1部≫アピールタイム
 まず最初に全16案件の取組概要の発表が行われました。
 1団体4分間という短い時間でしたが、採択団体の皆さまから
「解決したい課題とアプローチ方法」
「協働取組の過程で特徴的な事柄」
「ステークホルダーマップの変容」
「協働取組で目指す効果と到達点」
以上の4つの視点を踏まえた報告をしていただきました。
 発表を聞きながら、参加者には黄色い付箋に「いいね!」と思った点を、緑の付箋に「提案」コメントを書き記してもらいながら午前中のアピールタイムが終了しました。
 
≪第2部≫コミュニケーションタイム
 昼食休憩をはさみ、午後は全員参加型のポスターセッションとグループワークが行われました。
 16団体を3グループにわけ、5~6団体がポスターの前でより詳しい取組内容を発表します。発表団体以外の参加者は、前半に書き記しておいた付箋を各団体のブースに足跡として残しながら会場内を回遊します。各団体の詳しい説明を聞き、質疑応答を行いながら、コミュニケーションタイム後半のグループワークで参加する団体を1つ決めていただきます。
 グループワークでは、「協働」が進んだ要因を掘り下げて考え、議論し、プロジェクトごとに「○○型パートナーシップ」という名称を参加者と一緒に考えました。
 1ラウンドごとにコーヒーブレイクを挟みながら、発表者と参加者が入れ替わりつつ計3ラウンドが実施されました。
 参加者からは「自分達と同じように、協働で地域の環境課題を解決しようと取組む人たちが全国でこんなにたくさんいるのかと驚いた。こんなにも多くの仲間がいるのだと励みになった」との感想もありました。
 また、会場中の方が書いた「いいね!」付箋を模造紙に張り出すことで、評価の『見える化』にもなりました。発表団体は、こんなにたくさんの方が共感し、応援してくださるのだと実感を持つことができます。NPO、大学、行政、企業、自治会と、さまざまな立場の方が参加していらっしゃるので、それぞれの視点から、活動の発展・継続のための新しいアイディアの提案もいただきました。
 

=東北ブロックで採択された2つのプロジェクト=
【秋田】一般社団法人 あきた地球環境会議(CEEA)
「社会復帰プログラム×森林保全」協働取組事業vol.2
 
★参加者から寄せられたコメント(抜粋)
「いいね!」
・多様な人の巻き込み方がユニーク
・ものづくりを通じたコミュニケーションの活性化、主体となる人々のやる気効果
・会議への参加、関わり。積極性が“伝染”
・業種を超えて協力していこうという協定
・異業種交流という着眼点(整理の仕方)がおもしろい!
「提案」
・SDGsを通して整理する
・災害対策と結び付けていくこともできるかも。
・イノベーションのためにもっと異分野の人が参加する
・取組を波及させられるといいですね!!
・学校教育とのつながりに期待する

【山形】三瀬地区自治会
鶴岡市三瀬地区 木質バイオマスで地域のエネルギーを自給自足
  

★参加者から寄せられたコメント(抜粋)
「いいね!」
・自治会の方が中心となって多様なステークホルダーを巻き込んでいること、パワーはスゴイ!
・夢物語ではなくしっかり調査をされている
・100年先を見据えた取組
・都度、自己課題を確認(=評価)して新ステークホルダーに関わってもらっていることはすごい!!
・目標の見える化
「提案」
・森林が手入れできることの経済効果も見る。
・直接その言葉を使わないとしてもSDGsのむら/まちを標語として目指していくというのありえるのか。
・1.1億+使われ方の全体像(フルコスト)の洗い出しによって出口が見えるかも!?
・地銀や信金に話はしているか?
・ぜひ地域のエネルギー自立にむけた政策に発展させてください!!

 123人全員の参加型の催しとすることで、一人ひとりの参加姿勢にも主体性がみられ、各所で活発な意見交換が行われていました。他の取組事例を聞いて互いに励まし合い、学び合う場を体験し、参加者のモチベーションも向上していたように感じました。
 本事業の中で、協働取組を生み出す場をどのように作っていったらよいのか、全国各地の実施事例からの学びは「協働ハンドブック」にまとめられています。関心のある方はこちらをご覧ください(外部リンク)。
 
(Report/Suzuki)