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活動のご報告

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<EPO東北>環境出前講座「国がなくなる?!~キリバス共和国と地球温暖化~」/2017.9.26

2017.09.29 15:55

ストップ温暖化センター宮城が開催している環境出前講座「国がなくなる?!~キリバス共和国と地球温暖化~」の1校をEPO東北が担当することとなり、開催いたしましたのでご報告いたします。
 
■内容
日時:2017年9月26日(火)10:40~12:15
場所:加美町立鹿原小学校
参加者:3年生~6年生 26名
講師:ケンタロ・オノ氏(キリバス共和国名誉領事館 名誉領事・大使顧問)
主催:東北環境パートナーシップオフィス(EPO東北)
内容:
(1)校長先生の挨拶
(2)講師紹介
(3)講演「国がなくなる?!~キリバス共和国と地球温暖化~」
   ケンタロ・オノ氏(キリバス共和国名誉領事館 名誉領事・大使顧問)
(4)質疑応答
(5)感謝のことば
(6)おわりの挨拶
 
講師のオノ氏より、はじめにキリバス共和国の位置、経済状況や日本との関係、日々の生活などの紹介、その後、地球温暖化によるキリバス国内の気候パターンの大きな変化や国土浸食、目前に迫ってきている水資源の危機などについてお話していただきました。
前半、子どもたちはキリバス語のあいさつやキリバス語でのじゃんけんをして盛り上がったり、キリバスのきれいな海の写真を見て「きれい!」と歓声が上がっていました。後半のお話では海岸の浸食や頻発している浸水被害の様子を見て、だんだんと教室の雰囲気が変わっていきました。「私たちは、このまま何もせずに最悪のシナリオを迎え環境難民には決してなりたくない。キリバスの子どもたちが引き続きキリバスで当たり前の暮らしができるよう一緒にこの課題に立ち向かってほしい」と訴えるオノ氏を真剣なまなざしで見つめる子どもたち。一生懸命にキリバスの現状を伝えようとするオノ氏の力強い言葉や身振り手振り、表情から多くのことを感じ取ってくれたようです。
 
質疑応答では、「キリバスのお金は何が使われているのか」「もしキリバスの国がなくなったらどこに行くのか」など学生からは質問があり、「キリバスに行くと決意して親御さんに話したときに賛成はしてくれたのか」「キリバスの飲料水、下水の環境はどうなっているのか」と先生方からの質問もありました。
 
最後に生徒代表挨拶では「キリバス共和国のことをたくさん知ることができた。地球温暖化についても学ぶことができ今後地球温暖化を防ぐ方法を見つけていきたい」と力強い言葉がオノ氏に送られました。
 
(Report/Koizumi)