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活動のご報告

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<催事参加>出前講座「9-ブDE六つワン~キューブパズルで学ぶ陸奥湾と私たちの生活~」in青森/2018.8.23

2018.08.24 16:50

出前講座「9-ブDE六つワン~キューブパズルで学ぶ陸奥湾と私たちの生活~」
 
日時:2018年8月23日(木)9:15~10:45(90分)
場所:青森市立浦町小学校
対象:小学4年生(48名)
 
講師:貝森毅彦氏(青森県地球温暖化防止活動推進員)
サポート:柏谷公子氏、千田雅美氏
 
 
内容:
平成28年度の環境省事業「環境教育における「ESD推進」のための先導的取組調査・実践拠点支援事業(※)」で、NPO法人青森県環境パートナーシップセンター(青森県および青森市の地球温暖化防止活動推進センターの運営団体)が、地球温暖化防止活動推進員とともに開発した環境教育ツール「9-ブDE六つワン~キューブパズルで学ぶ陸奥湾と私たちの生活~」を使って出前講座を実施しました。
 
環境教育ツール「9-ブDE六つワン」は、9つのキューブを並べながら、前半では陸奥湾の地形や周りの市町村、観光スポット(公園や祭り)、陸奥湾の水産資源など、陸奥湾を身近に感じられるような内容を学び、後半では陸奥湾が直面している課題とその対策を学べる内容になっています。今回の講師である貝森毅彦先生が中心となり開発されたツールです。
 
 
講師の貝森先生が「キューブを並べながら、何か気づいたことはありますか?」と問いかけると、前半の各市町村のシンボルの花や木や鳥が陸奥湾の自然と大きな関連があることを勉強する面で「ハマナスがシンボルになっているところが3つある!」「ヒバやマツが多い!」「白鳥がシンボルになっているところも3つ!」など子どもたちからさまざまな気づきの声が出てきました。
 
後半は、陸奥湾が直面している環境の変化などを学び、その後、どの問題が喫緊の課題だと感じるかを話し合ってもらいます。グループ内で自分の意見を出し合いながら、すぐに解決した方が良いと思う順番に並べていくので、正解はありません。なぜ自分はそのように考えたのかをしっかりとお友達に伝えながら、グループの回答を決めていました。
グループのリーダーに発表してもらうと、「人が住む場所がなくなってしまうのは困るので、地球温暖化が一番の問題だと思う」「人の食べ物が獲れないと困るので漁師が減っていることが一番の問題だと思う」などの意見が出ました。

最後に貝森先生が「陸奥湾を守るために自分でできることは何だと思いますか?」と聞くと、「ゴミを見つけたら、ゴミ箱に捨てたい」「暑い日はお家の周りに水をまいて涼しくして、エアコンや扇風機を使わない」などの提案が出てきました。
子どもたち自身が考えた「自分でできるアクション」。ぜひ行動に移してみてほしいと思います。
 
校長先生からも「この先70年の80年も生きていく子どもたちは、私たちの世代よりもずっと地球温暖化などの課題と向き合って生きていかなければならない。環境問題と青森のつながりを、これからを生きていく子どもたちに意識づけることは非常に重要だと感じました」とコメントをいただきました。

浦町小学校は青森県の「小学生雑紙回収チャレンジ」で優秀校として表彰されたそうです。
今後は浦町小学校のアクションにも注目していければなと思います。
参考:「小学生雑紙回収チャレンジ」優秀校表彰式を開催しました!(外部リンク)
 
 
 
※環境教育における「ESD推進」のための先導的取組調査・実践拠点支援事業とは
環境省事業として平成28年度スタートした事業です。ESD活動に取り組む団体等へのヒアリング調査と、地域の拠点となる団体に対してEPOによる伴走型支援を実施しました。平成29年度からは「環境教育・学習拠点における「ESD推進」のための実践拠点支援事業」に名称を変えて伴走型支援に特化し、平成30年度は過年度の取組のとりまとめに取り組んでいます。
 
Report/Oyamada