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活動のご報告

活動のご報告

<催事参加>同時解決事業 全国キックオフが開催されました/2018.8.7

2018.08.28 17:34

 本年度から始まった環境省事業「SDGsをツールとした地域の環境課題と社会課題を同時解決するための民間活動支援事業」に採択された全8件の関係者が一堂に会して、キックオフが行われました。
※採択案件の一覧はこちらでご覧いただけます(外部リンク)
 
【全国キックオフ】
日時:2018年8月7日(火)13:00~17:30
会場:国連大学2Fレセプション・ホール(東京都渋谷区神宮前5-53-70)
 
1.本事業について
 地域において複雑に絡み合う環境課題と社会課題を解決するために、協働の手法やSDGsを活用し、それら課題解決を統合的に取り組む事業です。
■本事業のキーワード■
・SDGs
・統合的向上
・同時解決性
・順応性
・協働取組
 全国キックオフは、採択団体をはじめとする各関係者が本事業について理解を深め、全国事業としてのビジョンや方向性を共通化すること、またそれぞれの事業のより良い展開について議論を深めることを目的に開催されました。

2.事例紹介
「農村地域内外の多様な主体連携による生物多様性の保全・活用のモニタリング・評価」
国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)イヴォーン・ユー氏

 世界では「RBMライフサイクルアプローチ(成果主義管理Results-Based Management)」という事業管理と評価のモデルがあります。日本の「PDC」には評価が入っていませんが、これは計画とモニタリング評価を一緒に考えて事業計画を立てるものです。適切な改善を行うこと、プロセスを合理化すること、コミュニティにフィードバックし興味を維持しコミットメントを促すための手法です。定期的に実施(モニタリング)することにより変化を把握することができます。多様な主体による共同評価は重層的なガバナンスを生み出します。情報のフィードバックがあることで、関わる人にとってのメリットが見えてくると考えています。
 
3.採択事業の発表
 プロジェクト概要を8分間で発表されました。参加者は黄色い付箋に「いいね!」と思ったことを、水色の付箋に「提案」を書きながら発表に耳を傾けました。
 
 
4.ポスターセッション
 ポスターセッションの導入として6名のアドバイザーから一言ずつ発言があり、これから事業を進めるにあたっての留意点や、ぜひプロジェクトを楽しんでほしいなどのメッセージが話されました。
 ポスターセッションでは8つのプロジェクトを2グループに分け、4団体がポスターの前で詳しい取組内容を説明しました。発表団体以外の参加者は、付箋を各団体のパネルに貼りながら会場内を回遊し、意見交換を行いました。
 

=東北ブロックで採択されたプロジェクト=
【山形】三瀬地区自治会
鶴岡市三瀬地域 木質バイオマスエネルギーの自給自足活動

★参加者から寄せられたコメント(抜粋)
「いいね!」
・自治会・町内会の同時解決性とのリンク
・地域ビジョンづくりが並行で進んでいる「わ」も素晴らしい!!
・地域の課題の解決方法がわかりやすい。
・2ヶ年の成果目標が明確。実現に向けて可能性が高く感じた。
・自治会の取組としては先進的!モデルとして率先して展開してほしい!
・ミニマムな地域感が応援したくなります!
「提案」
・薪プロジェクトを地域の産業に。
・自治会を軸に多様な主体の参画を促してください!
・理想の共有が第一歩
・イベント参加が地域への関心に本当につながるか。何か入口を用意するとイベントの後につながる。
・理想の共有が第一歩

 本事業はブロック毎に地方EPOが伴走型の支援を行い、2年間の予定で実施されます。環境を入口にその他の社会課題と合わせてどのようなアイディアで地域の課題解決に取り組むのか、全国の取組を楽しみにしています。
(Report/Suzuki)