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活動のご報告

活動のご報告

<EPO東北>浦添市教育委員会・EPO九州・EPO東北共催事業「ESD学び合いフォーラム」/2014.11.14

2014.12.25 14:05

 沖縄での自然との向き合い方や先人たちが培ってきた沖縄文化を見直すきっかけとすることを目的として、沖縄県浦添市内の小中学校において東日本大震災の被災体験や震災を通して見えてきた学びに関する講演会を行いました。
 
■小学校
日時:2014年11月14日(金)11:15~12:00
場所:浦添市立牧港小学校
参加者:小学1年生から6年生525名、教員35名、保護者(希望者)
 
■中学校
日時:2014年11月14日(金)14:10~15:00
場所:浦添市立仲西中学校
参加者:中学1年生と3年生670名
 
■小中学校共通
講演者:後藤一磨氏(福興市 語り部プロジェクト)
主催:浦添市教育委員会、九州環境パートナーシップオフィス(EPO九州)、東北環境パートナーシップオフィス(EPO東北)
内容:
(1)開会挨拶
(2)東日本大震災について(導入)
(3)講演「東日本大震災から見えてきた本当に大切なこと」
   後藤一磨氏(福興市 語り部プロジェクト)
(4)閉会挨拶
 
 小学校では1年生から6年生まで、中学校では1年生と3年生でした。子どもたちは、後藤さんをじーっと見つめながらとても熱心にお話を聞いていました。まだまだ小さな1年生の子どもたちには、何を言っているのか難しくて分からない部分もあったかもしれません。でも、後藤さんの講演を聞いている子どもたちの様子を見ると、きっとたくさんのことを感じてくれただろうと思います。感想シートには、たくさんの感想が書かれていました。
 以下、感想文の一部を抜粋して紹介します。
 
■小学校
 もしおきなわに、じしんやつなみがおこったらと、おかあさんに、じしんとつなみのことをはなします。ずっとまえにあったからおきなわにもあるかもしれないから、おかあさんとおうちでもはなしをしたいとおもいます。ぼくがながされたらおかあさんたちがしんぱいするからじぶんのいのちをまもります。(1ねん2くみ)
 
 ぼくは、後藤さんの話を聞いて、東日本大しんさいってこんなにひどいんだと思いました。この東日本大しんさいのせつ明は、じしんのビデオやつなみのビデオを見たりしたのでとても分かりやすかったです。ぼくは、じしんがつらいことが分かりました。つなみもすごくつらそうでした。ぼくは、おきなわに生まれてとてもよかったと思います。死んだ人が多いのでとてもざんねんだと思います。今でも東日本大しんさいがとてもきになります。行くえふめいの人もいまでもいるので早くみつかってほしいです。(2ねん2くみ)
 
 わたしはごとうさんたちのおかげで、どんなにいのちが大切かわかりました。つなみのせいで、きれいだったじゅうたくがいが、めちゃくちゃになっていました。それで、さいがいが、こわいと思いました。また、いろいろなことを話してほしいです。東日本だいしんさいのことを教えてくれて、ありがとうございます。(3年1組)
 
 今から、3年前、大きなじしんがあったのは分かります。テレビでみてお母さんが不安な顔をしているのを見たぼくも不安になりました。牧小は津波が来やすい場所なので、いつも注意して行動しないとな、と思いました。津波を軽くおもっていてはだめ、そういうことをこの話をきいて分かりました。(4年3組)
 
 東日本大震災の話を聞いて、私はとてもこわいなと思いました。なぜなら、高台と思っている所でも津波がきたり、大きな地震がきて、家がくずれたりしていたからです。だから、自分たちのひなん場所を決めておかないとと思いました。話を聞いていると、「絆」や「助け合い」が大切だと言っていました。いつ、どこで災害がおこるか分からない今こそ、友達や知り合い、他人の人でも思いやりの心で行動しないといけないと思いました。後とうさんありがとうございました。(5年3組)
 
 今日、後藤さんの話を聞いてみて感動しました。映像を見た時は、つなみが映っていてびっくりしました。また、家族の大切さを学びました。お母さんとお父さん、兄弟を大切にしていこうと思いました。自分の身は自分で守れるようにしたいです。しんさいで苦しんでいる人のために何か手伝ってあげたいです。(6年2組)
 
 
■中学校
 私は、東日本大震災にあった人は、「かわいそう」とか「大変なのかな」とか思っていました。ですが、後藤さんの話を聞いて、私は、「かわいそう」とかよりも「頑張ってほしい」「なにができるかな」と思うようになりました。本当に大切なものを知り、自然を大事にしなきゃいけないことを知って、私は、自分が持っているちょっとの優しさとか、支えられる力をこういう所で役立てたいと思いました。写真を見て、下を向く人もいたけど、私は写真から目が離せなくなりました。それは思っていたよりも被害が大きかったからです。だからこそ「何かできないのかな?」「頑張れ!」と思いました。そして、六年生の時、被災地に学校で集めたお金を送ることができて、本当によかったと思いました。後藤さんの話を聞いて、私は今までの知識の倍、色々知ることができました。今までと気持ちが全然変わりました。ありがたいと思いました。だから私も色々頑張ろうと思います!(1年2組)
 
 今日は、3月11日にあったことを思いだしました。私はそのころ小学3年生で、その時間学校にいたのをおぼえています。東北と沖縄は、とってもはなれていて、東北で地震がおきたとき、沖縄にいた私は何も感じなかったけど、その日からテレビはニュースしかやらなくて、テレビで見る映像は「ああ、こんなに大変なんだ」と思わせるものでした。
 「物」の大切さについても、語ってくれました。いつもはあたりまえにあるおにぎり1個でも、ありがたさを感じ、やぶれた服でも、あたたかみを感じたそうです。日常であたり前にある物と思っていても、1つ1つが大切だということがわかりました。3年以上前におこったことを、私は少し忘れかけていました。今日の講話で、東日本大しんさいについてまた振り返ることができ、思い出すことができました。今日は思い出すきかいがあって、とてもよかったと思います。これからも、命の大切さや、物の大切さを考えながら、すごしていきたいと思います。(1年7組)
 
 東日本大震災は地震の被害よりも津波による被害の方が大きかったことを初めて知りました。1番びっくりしたことは、20mの高さにあった学校にまで津波が押しよせていたことです。まさかそんなに高いところまで津波はこないと思っていたので本当にびっくりしました。震災によって失ったものはたくさんあるけど、人と人のつながりは残っていたと聞いてそのとおりだなと思いました。だから、私たちは人と人とのつながりを大事にし、今ある自然を大切にしていかなければならないと思いました。今日聞いたお話を忘れずに、明るい未来をつくるために自分ができることを一生懸命やっていきたいです。(3年1組)
 
 今回はわざわざ沖縄までありがとうございました。自分はテレビでの映像では見たことあったけど、話をこんなに詳しく聞いたのは初めてでした。今回、映像を見て、改めて思いました。自分は、ここ最近、東日本大震災について、少し忘れかけている部分もありました。しかし、今回の講演会を聞いて、自分も、あの日の東北の人々の気持ちについて、深く考えさせられました。自然と人間は常にとなり合っているものであり、切っても切れないような関係にあると思います。そのなかで人間は自然と向き合い、共に生活していくことが大切だと思いました。今日は本当にたくさんのことを学べました。ありがとうございました。(3年6組)
 
(Report/Oyamada)